2015年11月9日 〔ミャンマー〕
ミャンマーの総選挙は11月8日午後4時、大きな混乱もなく投票を締め切ったようです。一部メディアによる出口調査でも、アウン・サン・スー・チー氏が率いる「国民民主連盟(NLD)」が8割を超える得票率となっており、政権交代の可能性が高くなってきているようです。
ただ、1990年の総選挙で同じように8割の得票を獲得しながら、軍により選挙が無効となったという事実があり、今回の選挙後の軍の動きが気になります。2011年には民政移管がなされたミャンマーとはいえ、現政権与党の「連邦団結発展党(USDP)」は軍の流れを汲み、上下両院の議席も4分の1は軍人に割り当てられているなど、まだまだ軍の影響力は大きいものと思われます。
1990年の選挙を軍が無効にしたという事実について、投票日前日の11月7日、アジア欧州会議(ASEM)開催中のルクセンブルグでミャンマーのタンチュー副外相がメディアの取材に応じ「当時と今はまったく違う。軍部は大多数の民意を反映するようになっている」と話したと毎日新聞(ネット版)は伝えています。
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〔Clisien ASEAN News Clips 編集部〕
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