2015年11月13日 〔ミャンマー〕
アウン・サン・スー・チー氏率いる「国民民主連盟(NLD)」が議会の単独過半数を獲得することがほぼ確実となっているなか、軍は11月11日に「国民の判断を尊重し、平和的に政権を以上する」との声明を発表し、今回はNLDの大勝結果を無視し政権移譲を拒否した1990年選挙のようなことはないことを示唆しました。さらに「大多数の議席を確保したことに祝意を表す」との声明も続けて発表しています。
スー・チー氏と関係が良いとはいえない軍がこのような態度をとるのは、現行憲法で政治的権限を与えられていることからくる余裕ではないかとの見方もあります。上下両院それぞれで25%の議席が軍に割り当てられているほか、国防相、内務相、国境相の3ポストの指名権は国軍司令官にあります。
国軍トップのミン・アウン・フライン司令官はかねてより「選挙結果が出た後にクーデターを起こす計画はない」とも話していたようです。
選挙結果確定後にはスー・チー氏と同司令官との会談が行われる予定のようです。
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〔Clisien ASEAN News Clips 編集部〕
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