和食ブームのアジアへ農水産物の輸送拡大の備え

2015年11月12日 

 世界での和食人気はアジアにも広がっています。そして環太平洋経済連携協定(TPP)が発効されると、関税撤廃や、税関手続きの簡素化(*)などにより、日本からの農水産物の輸出も増えるとみて日本の物流大手が動きをみせているようです。

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 日本からの農林水産物の輸出額は2014年に約6100億円と過去最高を記録しています。

 日本郵便は、日本航空と組んで2013年から生鮮品を小口で冷蔵・冷凍輸送するサービス「クールEMS」を始めており、香港や台湾、シンガポールなど6カ国・地域に2日程度で届けることができます。この取り扱い郵便局を2016年4月から2割増やし100局超にする予定です。また、現在は小型荷物しか扱えないのですが、来春から体長50センチメートルの魚をまるごといれることができる大型容器も追加されるようです。

 また、ヤマト運輸も全日本空輸と組み「国際クール宅急便」を展開しています。2015年3月から台湾、8月からシンガポールへの配達を始めており、今後TPP参加国のマレーシアなどにも拡大していくようです。

注(*):税関手続きの簡素化による、荷物が空港についてから6時間以内に受け取ることができるようになる。

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〔Clisien ASEAN News Clips 編集部〕 


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