APEC開幕。経済連携でTPPとRCEPぶつかり合い

2015年11月16日

 アジア太平洋経済協力会議(APEC)が11月16日、フィリピンのマニラで開幕する。16~17日は閣僚会議、18~19日は首脳会議の4日間の日程となっている。地域の自由貿易や経済発展についての話し合いが行われる。

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 「環太平洋経済連携協定(TPP)」の大筋合意後初めての会合となるが、この地域にはいくつかの自由貿易協定が入り組んでいるため、TPPを主導する米国と、TPPには参加せず「東アジア地域包括的経済連携(RCEP)」を優先する中国との間でのせめぎあいが予想される。

 「アジア太平洋経済協力会議(APEC)」は、アジア太平洋の各国が参加する「アジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)」の実現が重要テーマとなっているがTPP参加12カ国の内、中心的存在となる日米両国はTPPを基礎として自由貿易圏の実現をもくろむのに対し、中国はそれとは別に独自の枠組みを目指しているため両陣営の間でぶつかり合いが生じている。

 ASEANからはミャンマー、ラオス、カンボジアを除く7カ国が参加しており、TPPは、シンガポール、ブルネイ、ベトナム、マレーシアの4か国が参加、RCEP交渉にはASEAN10ヵ国すべてが参加している。

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〔Clisien ASEAN News Clips 編集部〕 


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分類 東南アジア諸国