(連載)「インドネシアの生活風景」(27)

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(27)インドネシアの子どもたちの伝統的遊び 遊戯
                      (Lily Fatma)

 日本では子どもたちは昔の遊び、「とうりゃんせ」や「籠の中の鳥」のような遊びをしていますか。
 インドネシアではまだまだそういう遊びは残っています。でも近代普及している携帯電話でのゲームやビデオゲームなどに押され気味でめったに昔の遊びをしている子どもたちを見かけません。又モールなどにあるゲームセンターなどに設置されている乗り物なで遊ぶことが多いようです。

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 遊ぶところが少ない、学校のことで忙しいなどいろいろ理由があると思いますが。ちょっと残念ですね。

 昔の遊びは体を動かすのが多いので、体にもいいですし、友達とのふれあい、遊んでいる相手がより機敏に動いたり、上手だと、自分も負けずにやろうと思って、競争心も出ていですね。
IMG_3364  女の子も男の子もいっしょに何人でも遊べるのは、日本のとうりゃんせと同じ遊びです。ウラル・ナガ(日本語に訳すと竜蛇)扉の番人になった二人が両手を上に上げて、手をつないで輪を作ります。あとの子どもたちは背が高い順に列を作って歌を歌いながら、一人一人その輪を潜り抜けます。最後の歌詞に潜り抜けた子を二人の子は手を下ろして捕まえます。その子は番人の後ろに並びます。また初めから続けて一人も残らなくなるまで遊びます。

 他の遊びはビー球遊びです。一般に小学生ぐらいの男の子が遊んでいるのを見ることがあります。ビー球遊びは狭い場所でも出来ます。IMG_3361
この遊びはいろいろ種類があるそうです。一番人気があるのは、土に丸を描いてその中に遊ぶ子達の所有のビー玉を置いて、一人一人一つのビー玉を弾いて当たったら、そのビー玉が自分の物になります。

 次は竹馬です。これは日本でもありますね。この遊びは一般にインドネシアの独立記念日の祝いのためによく行われます。子どもたちが何人かで竹馬にのって競争します。IMG_3362
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 麻袋競争 これも独立記念日によく行われる遊びです。お米や小麦の麻袋に子どもたちが入って、競争します。だれかが先にゴールに着いたのが勝ちです。


 石蹴り これは私が前小学生の時、バンドゥンに住んでいたとき、友達とよく遊びました。薄い石などを四角い線の中に投げて一つのコマからコマへ飛んで遊びます。日本も同じですか。

  他にもまだたくさんありますが、昔の遊びの方が素朴でも子どもたちのためになるような気がしますね。

 

 

 

著:Lily Fatma (リリー・ファッマ)
 逗子生まれ。父親はインドネシアの北スマトラ出身、母親は日本人で横浜生まれ。小学校と中学校は日本の教育を受け、その間も外交官の父についてインドネシアと日本を往復。高校在学中に在日インドネシア大使館を退職した父について帰国。現在はメダンで高校生、大学生、一般の人に日本語を、そして日本人にはインドネシア語を教えている。

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