ミャンマー政権交代 (1)民主化運動

次話>(*次話は1月27日 11:50公開)

 昨年11月8日に行われた選挙で長年民主化運動を進めてきたアウン・サン・スー・チー党首が率いる政党「国民民主連盟(NLD)」が上下両院の過半数の議席を獲得した。そしてこの2月1日から新議員による国会が開会され、3月に予定されている政権交代のための準備が始まる。

 そこで、ミャンマーの政権交代に関してこれから何回かに分けてまとめてみたい。

[PR]

○ ミャンマーの民主化運動

 ミャンマーは1962年のクーデターで、ネ・ウィン将軍が率いるビルマ社会主義計画党(BSPP)が政権を握り、社会主義政策をとる軍事独裁国家となった。

 そして政権への不満がたまった国民は、1988年3月頃から学生を主体とする民主化要求運動が始まり、1988年8月8日には全ビルマ学生連盟の呼びかけにより大規模なストライキ・デモが行われたが軍は発砲により鎮圧。この日の出来事は後に「8888民主化運動」と呼ばれ、民主化要求運動の象徴となる。

 この年の4月に帰国していたアウン・サン・スー・チー氏は8月26日にヤンゴンの中心部にある象徴的な仏塔「シュエダゴン・パゴダ」前の集会で演説を行い、依頼スー・チー氏が民主化運動の象徴となった。

ミャンマーNLD旗 1988年9月27日には、民主化を求める政党「国民民主連盟(NLD : National League for Democracy)が 結成され、アウン・サン・スー・チー氏が党首となる。

 以降、27年間スー・チー氏及びNLDの民主化要求運動は続いた。

次話>(*次話は1月27日 11:50公開)

2016年1月26日

他の記事も読む
-----
〔Clisien ASEAN News Clips 編集部〕 


※ 注)外部リンクは登録が必要な場合や、ページ消滅の場合があります。

○ASEANを知るお手伝い、エムニドの調査支援サービス「シルシエン」○
    ⇒ 詳しくはこちら

ミャンマー政権交代 (1)民主化運動 はコメントを受け付けていません

分類 ミャンマー