2016年2月2日 〔ミャンマー〕
ミャンマーでは2月1日、昨年11月8日の選挙で選ばれた新議員による連邦議会が開会となり、下院の正・副議長が選出された。2月3日には上院が開会となる。
アウン・サン・スー・チー党首の率いる国民民主連盟(NLD)が過半数の議席を獲得したことにより議会運営の主導権はNLDが握ることになる。2月1日の下院では、議長・副議長が選出された。議長は政権与党のNLDからの選出だが、副議長には前政権与党の連邦団結発展党(USDP)から選ばれた。
議長 | ウィン・ミン議員 | Win Myint | NLD | |
副議長 | ティー・クン・ミャット議員 | T Khun Myat | USDP | カチン族 |
また、2月3日に開会する上院の正・副議長は以下が指名される予定。
議長 | マン・ウィン・カイン・タン議員 | NLD | カレン族 | |
副議長 | エイ・ター・アウン議員 | ANP* | ラカイン族 |
※ANP:アラカン民族党
ミャンマーは人口の約7割がビルマ族だが、その他に135ともいわれる民族が存在する。そして連邦議会でも10の民族を代表する政党が議席を確保している。
少数民族問題はミャンマーが長年取り組んでいる課題であり、今回の両院の正・副議長選出でも4人中3人を少数民族出身者から選出するなどNLDの配慮がうかがわれる。
〔参考〕 ミャンマー総選挙2015の結果
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