ベトナムの乳製品大手「ビナミルク」は海外で好調

2016年8月5日 〔ベトナム〕

 ベトナムの乳業最大手「ベトナム・デイリー・プロダクツ(ビナミルク)」の2016年1~6月期決算が発表となった。純利益は前年同期比33%増の4兆9860ドン(約220億円)となった。

 カンボジアや中東などの海外売上が半期で過去最高となるなど好調。一方かつては7~8割あった国内シェアは約4割へと低下している。

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 2015年末に始動した「東南アジア諸国連合(ASEAN)掲示共同体:AEC」により、ASEAN内での輸出がやりやすくなったこともあり、タイやミャンマーなどへの販売を強化していく。

 ビナミルクは株式の45%を国家資本投資会社(SCIC)が保有する国営企業。今年5月に国営企業として初めて外資の出資制限が撤廃されたが、配当性向の高さもありSCICは株式放出をためらっている。

 ベトナムでの牛乳消費は1990年に一人当たり0.5リットルだった。ビナミルクが大規模酪農を始めるなど乳製品の普及につとめ、2020年には一人当たりの牛乳消費量が28リットルにまで増えるとみられている。

 乳製品の消費量が増えるとともに競合企業も増え、「THトゥルーミルク」などが市場シェアを伸ばしてきている。

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