ヤマトが宅配便事業を東南アジアで加速

2016年9月24日

 ヤマトホールディングスが東南アジアでの宅配事業に注力しし始めている。同社の宅配便「クロネコヤマト」は2000年に台湾への事業進出を開始し、その後2010年1月に上海とンシンガポール、2011年には香港とマレーシアで事業を開始しているが、2016年には入り、マレーシアの宅配事業2位の「GDエクスプレス」への出資や、同じくマレーシアの国際物流企業「OTLグループ」の買収を決めるなどマレーシアを拠点とする動きが高まっている。また、タイでも現地大手企業「サイアム・セメント・グループ」との合弁事業として2017年1月より宅配事業を開始する計画だ。

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 同社は2011年マレーシアに宅配便を本格稼働。現在は同国の人口の約6割をカバーするにまで成長している。昨年の数字だが、マレーシアの営業所は11カ所、年間の取扱数は150万個、社員はセールスドライバーを含めて400人ほどで、うち250人が宅急便に関わっているという。2016年1月には、マレーシアの「GDエクスプレス」に約23%の出資を行い、今後出資比率を高めていく構想を持っている。また、2016年8月になり、東南アジアで国際物流を手掛けるマレーシアの「OTLグループ」の買収を発表した。

 また、同じ月にタイでサイアム・セメント・グループとの合弁で2017年1月より宅配事業を展開すると発表している。今後ベトナムとインドネシアへの進出を計画している。

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〔Clisien ― ASEAN Info Clips 編集部〕 
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分類 インドネシア, シンガポール, タイ, ベトナム, マレーシア, 日系進出