旧ポル・ポト派幹部に終身刑判決

2016年11月25日 〔カンボジア〕

 カンボジアで11月23日、旧ポル・ポト政権による大虐殺を裁く特別法廷が上級審(二審)で、元最高幹部2人に一審が出していた終身刑を指示する判決を出した。

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 これまで本件に関して5人が被告となっていたが、一審の途中に2人は死亡。残る3人の元政治犯収容所長のカン・ケ・イウ(74)は2012年2月に終身刑が確定していた。今回残りの2人、ヌオン・チア元人民代表議会議長(90)とキュー・サムファン元国家幹部会議長(85)が今回終身刑となった。特別法廷は2006年7月に国連の支援の下に本格始動。二審制で裁かれる。

 カンボジアではポル・ポト氏率いる共産主義のポル・ポト派(クメール・ルージュ)が1970年代の初めから力を持ち始め、1975年には当時のロン・メル政権を倒した。その後カンボジア全土を掌握したポル・ポト派は倒される1979年までの間に共産主義思想に反するとし、知識階級や地主らを虐殺。総人口の5分の11お超える約200万人が犠牲となった。

〔Clisien – ASEAN Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む

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