2017年2月27日 〔ASEAN〕
東南アジア諸国連合(ASEAN)や、日本、中国、インドなどが参加する「東アジア地域包括的経済連携(RCEP)」の首席交渉官会合が2月27日から3月3日までの日程で、神戸市で開催される。RECPの交渉は2013年に開始している。
トランプ米新大統領が「環太平洋経済連携協定(TPP)」の離脱を宣言したことにより、RCEPが注目されている。ASEAN諸国でTPPに参加していたのは、シンガポール、ブルネイ、マレーシア、ベトナムの4か国だがRCEPにはASEAN加盟10ヵ国すべてが議論に参加している。
RECPは、TPPに比べ自由化の度合いが低く、参加国にとって障壁は低い。また、RECPには中国やインドなどの大国が参加しているため、人口では世界の約半分の34億人、貿易額でも約3割を占めるため、大型の自由貿易協定となる。
ただし、中国もインドも自由化に対しては消極的なところもあり、TPPに比べて自由化率は低くなるとみられている。
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〔Clisien – ASEAN Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む○