2017年5月2日 〔ASEAN〕
議長国フィリピンの首都マニラで4月26日、東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議関連会合が開催されており、4月29日には首脳会議が開催された。翌30日には首脳会議の議長声明が発表された。
議長声明では、中国との間で領有権争いのある南シナ海問題については「懸念に留意する」とだけ記され、中国をけん制する表現が大幅に弱まっている。議長国フィリピンのドゥテルテ大統領の意向が反映されたもようだ。
会議では、南シナ海問題をめぐって、ベトナム、インドネシアなどが仲裁判決などについて取り上げるよう求めたが、議長国であるフィリピンが拒否したようだ。
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〔Clisien – ASEAN Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む○