インドネシアで日本の中古鉄道車両輸入制限の動き

2017年6月20日 〔インドネシア〕

 日本の中古鉄道車両が輸出され使われているインドネシアで、中古車両の輸入に待ったをかける動きが出ているそうだ。読売新聞(2017.6.20)が報じている。故障の少ない日本製の車両を低価格で使用できるということで進められてきたが、ここにきて政府内から「国産車両を優先させるべきだ」という声があがり、輸入制限が検討されているもよう。

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 日本の鉄道で使われた車両は引退したあとも故障が少ないため東南アジアに輸出され使われている。一般に新品車両は1両1億円程度とされているが、日本の中古車両は数十万円で売却されることが多いようで、インドネシアを始め、タイ、フィリピン、ミャンマーなどに輸出されている。

 インドネシアのジャカルタを中心にした路線を運行するジャカルタ首都圏鉄道会社は、JR東日本や東急電鉄などから現役を引退した車両を輸入し、保有車両約860両のうち9割超が日本の中古車両となっているという。

 東南アジアの他の国でもそれぞれ日本の鉄道会社から中古車両を譲り受けていることが多い。

 インドネシアはJR東日本/東京メトロ/東急電鉄から、タイはJR北海道/JR西日本、フィリピンは関東鉄道/JR東日本、ミャンマーはJR北海道/JR東海/広島電鉄から中古車両を輸入している。

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〔Clisien – ASEAN Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む

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分類 インドネシア, タイ, フィリピン, ミャンマー, 日系進出