ミンダナオ島の武装勢力「マウテ・グループ」

2017年7月23日 〔フィリピン〕

 フィリピンのミンダナオ島マラウイ市で武装組織「マウテ・グループ」との戦闘が続いている。同グループの戦闘員500人ほどが5月23日に蜂起し市を占拠し、ドゥテルテ大統領は同日ミンダナオ島に60日間の戒厳令を布告してた。以前混乱が続いているとして7月22日、年末までの戒厳令延長を議会が承認している。

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 フィリピン南部に位置するミンダナオ島は、マニラのあるルソン島に次いで大きな島で、南方からのマレー系民族の影響でイスラム教徒も存在し、南部には「イスラム教徒ミンダナオ自治地域( Autonomous Region in Muslim Mindanao:ARMM)」が存在する。

 ミンダナオ島にはいくつかのイスラム系反政府武闘派勢力も存在する。モロ民族解放戦線(Moro National Liberation Front:MNLF)、そしてここから分派したモロイスラム解放戦線(Moro Islamic Liberation Front:MILF)やア・サヤフ(Abu Sayyaf Group:ASG)などが大きい。モロ(Moro)とは、フィリピンのスールー諸島・パラワン島・ミンダナオ島(マギンダナオ州等)などの島に分布するムスリムの総称。約250万人存在すると言われている。

 そして、最近になり、マウテ兄弟が率いるマウテ・グループ(Maute Group)が過激行動を繰り広げている。

〔Clisien – ASEAN Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む

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