2017年9月30日
タイ最高裁は9月27日、インラック前首相に対し、禁錮5年の有罪判決を言い渡した。2011年から2014年まで首相を務めたインラック氏は、農家からコメを市場価格より高く買い取る「コメ担保融資制度」の導入が不適正であり、国家汚職防止委員会からの再三の警告を無視していたことなどから国家に3000億バーツを超える損害を与えたとされ、2015年5月19日に初公判がおこなわれている。
インラック氏は一貫して無罪を主張してきたが、今回の判決となった。当初判決の言い渡しは8月25日に予定されていたが、インラック氏が国外逃亡したため延期されていた。9月27日の判決は本人不在のまま言い渡された。
タイのプラユット暫定首相は9月28日、インラック氏の逃亡先はアラブ首長国連邦(UAE)のドバイだと明らかにした。
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〔Clisien – ASEAN Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む○