2017年10月17日 〔インドネシア〕
日本経済新聞(2017.10.17)夕刊によると、キーコーヒーが1杯抽出型家庭向け商品のインドネシアでの販売店舗をこれまでの1.8倍に増強する。
インドネシアはコーヒー豆「トアルコ・トラジャ(TOARCO TORAJA)」が日本でも有名。インドネシアで4番目に大きな島「スラウェシ島」の都市マカッサルから400kmの秘境にトアルコ・トラジャの産地がある。その地にすむ少数民族、トラジャ族が今トアルコ・トラジャを栽培している。
コーヒー農場は標高1200m。そこにあるのはキーコーヒー直営のパダマラン農場がある。
第二次世界大戦以前、インドネシアはオランダ領だった。オランダはトラジャ地域がコーヒー栽培に適していることを見つけ、トラジャ族に栽培をさせた。そしてこの地のコーヒーはオランダで絶賛された。ところが終戦後オランダ人は去り、農園は荒れ、この地のコーヒーは幻のコーヒーとなった。
そのコーヒーを復活させようと取り組んだがのキーコーヒーの当時副社長、大木 久氏だった。トラジャ族と力を合わせ、周辺道路や橋などから整備し始めた。そして近代的な栽培技術を持ち込み、1978年にトアルコ・トラジャは復活した。
当時その地にかけられた橋は、今でも「オオキ橋」として知られているという。
今でもキーコーヒーとインドネシアの関係は深い。
〔Clisien – ASEAN Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む○