バリ島のアグン山、噴火警戒レベル最高に

2017年11月27日 〔インドネシア〕

 インドネシア国会防災庁は11月27日朝、バリ島東部のアグン山(3031メートル)で、大規模な噴火の懸念が切迫しているといして、警戒レベルを最高に引き上げた。また、アグン山から約60kmの距離にあるングラ・ライ国際空港を11月28日朝まで閉鎖することを決定した。

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 アグン山は11月21日に噴煙が約700mの小規模な噴火が観測されている。

 インドネシアは日本と同様、プレートの重なり合いにより地下でマグマが作られる世界有数の火山国である。アグン山は、バリ島の最高峰で溶岩や火山灰などが積み重なっており、富士山と似た構造をしている。

 インドネシアの中でも活発な火山のひとつとされるアグン山は1800年以降4回の噴火災害を起こしており、1963年の噴火では火砕流や泥流が山麓の集落を襲い、1000人以上の死者を出している。

 アグン山の「アグン」は、現地語で「最高の」という意味。

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〔Clisien – ASEAN Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む

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