マレーシア首相選挙にマハティール元首相出馬

2018年2月8日 〔マレーシア〕

 今年8月に任期を迎えるナジブ首相のマレーシアでは、6月頃までに総選挙が行われる予定だ。その総選挙で首相候補としてすでに92歳のマハティール(Mahathir bin Mohamad)元首相が野党連合から立候補するという。

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 マハティール氏は2003年に22年間務めた首相を退いている。その後アブドラ・バダウィ氏が2009年まで首相を務めた後、2009年よりナジブ・ラザク首相がマレーシアの政権を納めている。

 ここ数年、マハティール氏はナジブ首相の汚職疑惑に対して表立った批判を続けている。そしてそのナジブ政権を倒すために首相候補として選挙に出馬することに決めたようだ。

 そのパートナーに選んだのが、首相時代に副首相兼蔵相として仕えながら、その後通貨危機の対応をめぐり対立し、1998年に解任したアンワル(Anwar bin Ibrahim)氏。野党指導者ながら同性愛行為で有罪となり服役中のアンワル氏に代わってその妻ワンアジザ氏を副首相候補に据えて総選挙に臨むという。一度は対立した仲でありながら、打倒ナジブという共通の目標を持つことから手を結んだようだ。

 マハティール氏は2016年に、新党を立ち上げたが党所属の下院議員は1人だけ。選挙で勝つには野党連合のトップであるアンワル氏との協力が不可欠。また、アンワル氏にとっても野党連合の顔となる存在が必要のようだ。

 ナジブ首相がゆがめてしまったマレーシアの姿を元に戻したいという気持ちから、92歳のマハティール氏が選挙に挑む。

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〔Clisien – ASEAN Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む

 

 

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