2018年2月28日 〔カンボジア〕
米国は2月27日、がカンボジア政府や軍への支援を一部中止または削減すると発表した。
米大統領報道官が2月27日に行った記者会見で、カンボジアの上院選の結果について、カンボジア国民の真の意向を反映していないし、関与したカンボジア軍、地方政府、税務当局などへの援助を中止または削減すると語った。一方、保健や農業、地雷除去、市民社会などへの支援は続けるとしている。
米国は過去25年以上の間に10億ドル以上の支援をカンボジアに行ってきているという。
カンボジアでは昨年の地方選挙で与党・人民党(CPP)が苦戦した。その後2017年11月には最大野党・救国等(CNRP)が反逆罪の疑いで解党されている。
そうした背景のなか、2月25日に行われた上院選では与党・人民党が全58議席を独占した。今年7月には国民議会(下院)の選挙が実施される予定。
〔参考〕
〔関連記事〕
- カンボジアの地方評議会選、与党が大きく減少(2017.6.26)
- カンボジア最大野党の党首が「国家反逆罪」で逮捕(2017.9.4)
- カンボジア、最大野党党首起訴(2017.9.6)
- カンボジア最高裁が最大野党の解散の判決(2017.11.18)
〔Clisien – ASEAN Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む○