○シンガポールでトレーの片付け習慣化のしかけ

2018年3月4日 〔シンガポール〕

 日本ではファストフード店やフードコートで食事の後に食器やトレーを片付けることが普通になっているが、ホーカーと呼ばれる屋台での食事が習慣となっているシンガポールでは食後の片付けはスタッフの仕事となっている。しかしながら、いよいよ人手不足となってきたシンガポールでは食後の後片付けを習慣化するための取り組みが始まったようだ。

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 シンガポールの屋台街は「ホーカーセンター」と呼ばれ、集まった屋台のなかから好みの食べ物を選ぶ。飲食は共有スペースにあるテーブルを使うのが普通。そして、食べ終わるとそのまま席を立つと、ホーカーセンターのスタッフが食器を片づけに来てくれる。それが当たり前だったが、客の手で食器やトレイを片付ける習慣づけを広めようとしている。

 食器を運ぶトレーをデポジット制にして、支払い時に上乗せで徴収。そしてトレー返却時にはデポジット代を返金するしかけをいくつかのホーカーセンターで導入している。

 同国南部の「ブキ・メラ地区」のホーカーセンターでは、2017年12月にトレーに1シンガポールのデポジット制を始めた。食事の料金に加算される。食後にトレーを屋台街の中央にある回収機に返却すると、自動で1ドルコインが戻ってくることになっている。

 2018年1月末時点でトレーのデポジット制を導入したホーカーセンターは2カ所とのこと。

〔Clisien – ASEAN Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む

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