「パーム油」の環境への影響論争

2018年4月25日 〔インドネシア/マレーシア〕 

 インドネシアとマレーシアで世界の85%の生産量となるパーム油に対して、環境破壊の原因になっているとの声が一部で上がっている。これに対してパーム油生産国協議会は、パーム油こそ環境にやさしいと抗議の声をあげている。

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 英国の大手スーパー「アイスランド・フーズ」が全店でパーム油を含む製品の販売を取りやめる計画があるという。同社社長が4月10日、公式サイトでこの方針を発表したそうだ。パーム油産業が大規模な森林破壊の原因になっていることが理由だとしている。

 同社のこの方針に対して、パーム油生産国で作る「パーム油生産国評議会」の幹部が4月13日に抗議した。同評議会によると、パーム油はほかの植物油より生産性が高く、むしろ森林の保護に寄与しているとしている。これに代わる植物油を作るには、この10~20倍の土地の開墾が必要になるとも伝えている。

〔Clisien – ASEAN Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む

 

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