タイCP「トゥルーマネー」が地下鉄でスマホ決済

2018年5月18日 〔タイ〕

 タイの財閥「チャロン・ポカパン(CP)」傘下の「トゥルーマネー」はバンコク地下鉄と組み、9月にスマートフォン(スマホ)決済で地下鉄乗車を可能とするサービスを始める。すでにバンコクの高架鉄道と提携しスマホ決済を始めているLINEとの利用者獲得争いになる。

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 トゥルーマネーは、スマホ画面に表示されるQRコードをバーコードリーダーにかざすことで、地下鉄の運賃や買い物の支払いができる。CPグループのセブンイレブンの店舗などで現金からチャージできるほか、クレジットカードや銀行口座からのチャージも可能。

 トゥルーマネーには中国のアリババ集団の金融子会社「アント・フィナンシャル」が2割りを出資する。

 タイではLINEがバンコクの高架鉄道と提携し、スマホ決済を普及させている。タイでは国民の6割がLINEを利用しており、2016年にバンコクの高架鉄道と組み、スマホ決済「ラビットLINEペイ」を立ち上げた。その利用者はすでに約300万人に達している。

 今年3月には、携帯最大手の「アドバンスト・インフォ・サービス(AIS)」が独自のスマホ決済を断念し、LINE陣営に加わることを決めている。また、携帯3位も既に独自決済サービスから撤退している。

 さらに、シンガポール・テレコムも自社のスマホ決済サービスとラビットLINEペイを相互接続することで、シンガポールとタイを行き来する利用者が相互のサービスを利用できるようになる。

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〔Clisien – ASEAN Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む

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