2018年5月29日 〔マレーシア〕
マレーシアのマハティール首相は5月28日、クアラルンプールとシンガポールを結ぶ高速鉄道計画の中止を表明した。理由は、財政再建を優先させるため。
首相は記者会見で、同高速鉄道計画は多額なお金がかかるだけで利益にならないとし、中止は最終的な決断だとした。
今後、違約金の条件などについてシンガポール政府と話し合う。利益金は5億リンギ(約140億円)とも言われる。
公約にあった消費税の廃止で歳入が大幅に減るうえに、国の債務額が従来公表されていた額を大幅に上回ることが明らかになったことで歳出の削減が急務となった。
また、すでに着工済みの東海岸鉄道についても、建設条件を見直す方針だ。
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〔Clisien – ASEAN Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む○