タイ国王、王室資産を課税対象に

2018年6月19日 〔タイ〕

 タイのワチラロンコン国王が、王室資産を課税対象にすることを決めた。王室財産の一部の管理・運用を行っている「王室財産管理局(CPB)」が国王の意向を明らかにした。

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 CPB名義の資産は制度上、課税対象にできないため、CPB名義の資産を国王名義に変え課税対象とする。6月15日には、CPBが保有するサイアム・セメント株とサイアム商業銀行株をそれぞれ国王名義に変えている。その結果、国王の持ち株比率はサイアム・セメンとが30.76%、サイアム商業銀行が21.48%となった。

 これらが課税対象となる一方、双方の株式で2350億バーツの価値の資産が国王の手に渡ることになり、国王の資産を巡る権限が強くなる。

 ワチラロンコン国王は、王室資産の管理・運用の見直しを行ってきている。前国王の時代は個人財産のみ国王本人に帰属し、残りは政府に属する王宮府と、財務相がトップを問詰める委員会が関与するしくみだった。

〔Clisien – ASEAN Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む

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