タイの総選挙、国王の戴冠式の準備で再延期か

2018年6月21日 〔タイ〕

 現在、軍事暫定政権下のタイで、民政復帰に向けた総選挙が再延期となる可能性が高まっているという。プラユット暫定首相が6月19日、ワチラロンコン国王の戴冠式を総選挙前に執り行うと言及したのが理由だ。

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 タイでは、王室を尊重し、重視されるため、戴冠式には相当の準備期間が必要とみられるている。その結果、2019年2月に予定されていた総選挙が再延期となる可能性がでてきた。

 国王の戴冠式に外国の要人を招くことなどを考慮すると、少なくとも6ヶ月程度の期間が必要とされる。そうなると、戴冠式は早くても今年末になる。その結果2月に予定されている総選挙の準備日程が極めて短くなる。

 タイで国王の戴冠式を行うのは、2016年に死去したプミポン前国王の戴冠式の1950年5月以来のこととなる。国王や王室を敬う気持ちの強い国民が多いタイで、戴冠式の準備と総選挙の準備を同時にすすめることは難しいと思われる。

〔Clisien – ASEAN Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む

 

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