タイ、11少数政党が軍政継続支持を表明

2019年5月14日 〔タイ〕

 タイで3月24日に行われた総選挙(下院選)で11の小政党が1議席ずつを獲得した。これら11の小政党が5月13日、事実上の軍政継続を目指す勢力を支持すると発表した。

 これら11政党は、月内に実施される首相指名選挙で国軍出身のプラユット暫定首相に投票する見通しで、プラユット氏の「続投」する可能性が高まった。

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 総選挙では、小選挙区(350議席)、比例代表(150議席)の計500議席が争われた。選挙管理委員会は5月8日に498議席の確定結果を発表した。タクシン元首相派で反軍勢力のタイ貢献党が136議席を獲得。比較第1党、親軍勢力の「国民国家の力党」が115議席で第2党になった。

 首相指名選挙では、上院(250議席)が投票に加わり、上下両院の750議席の過半数を得た候補者が選出される。上院議員は軍政が事実上任命することになっているため、250議席はプラユット氏に投票されると予想される。その結果、「国民国家の力党」と11の小政党、そして上院議員の全員がプラユット氏に投票すれば、合計376票となり過半数を確保できる。

 しかしながら、反軍勢力は、選挙管理委員会が比例代表の議席配分において親軍勢力に有利な計算方法を採用したとして異議を申し立てている。

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〔Clisien – ASEAN Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む

 

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