マレーシア・シンガポール高速鉄道、凍結を延期

2020年6月1日 〔シンガポール/マレーシア〕

 マレーシアのアズミン・アリ貿易産業相が5月31日、クアラルンプールとシンガポールを結ぶ高速鉄道計画の凍結期間を2020年5月末から12月末まで延長することで合意したと発表した。5月末までの再開を予定していたが、マレーシアの国内政治の混乱で協議が進まなかったことなどが理由。

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 クアラルンプールとシンガポール約350kmを約90分で結ぶ高速鉄道計画は、2013年に両国で正式合意したが、2018年のマハティール首相への政権交代で計画が見直しされ2020年末まで計画の凍結を決定していた。

〔経緯〕

2010年9月マレーシアのナジブ・ラザク首相が計画を発表
2013年2月19日マレーシアのナジブ・ラザク首相とシンガポールのリー・シェンロン首相が2020年までに建設することで合意
2015年6月5日ナジブ首相とリー・シェンロン首相は開通時期の先延ばしの方向で再検討すると発表
2016年8月22日両国政府は、高速鉄道計画のコンサルティング会社の入札受付を開始
2017年2月16日コンサルティング会社、3社連合に決定
2017年12月22日 両国政府は、高速鉄道計画の入札手続きを開始。2018年末までに受注先を決定。開業は2026年予定
2018年1月日本は官民ファンドで参加
2018年2月国際入札参加の顔ぶれが明らかになってきた
2018年5月28日マレーシアのマハティール首相が計画の中止を表明。財政再建を優先
2018年9月5日計画を2020年5月末まで凍結すると発表。開通も2026年末から2031年1月に

 


〔Clisien – ASEAN Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む

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