タイで「レッドブル」の不買運動加速

2020年9月6日 〔タイ〕

 タイ発祥のエナジードリンクで世界的に知られている「レッドブル(Red Bull)」の不買運動がタイで起きているという。背景には2012年に起きたレッドブルを製造販売する「TCファーマシューティカル・インダストリーズ(TCP)」の創業者の孫であるウォラユット氏(Vorayuth Yoovidhya),の高級車によるひき逃げ死亡事件がある。

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 ウォラユット氏の高級車フェラーリーが警察官をひき、死亡させたとされている。フェラーリは時速170キロメートルで走っていたとされており、ウォラユット氏からはアルコールに加えコカインも検出されたようだ。ウォラユット氏は使用人を身代りに出頭させたが、偽装が発覚。保釈後は自家用機で国外に逃亡し、英国などで優雅に生活する姿が度々報じられていた。

 ウォラユット氏に対して一度は逮捕状の発行が決まったものの、2020年7月に入り、新たな目撃証言などから検察が同氏を追訴しない方針を明らかにしたことで、世論が反発。それを受けて事件の再捜査と新たな逮捕状の発行が決まったものの、特権階級に対する国民の憤りが収まらず、レッドブルの不買運動が加速している。

 レッドブルは、タイ北部の貧しい家に生まれたチャリアウ・ユーウィタヤ氏が立ち上げた栄養飲料「クラティンデーン」がそのはじまり。オーストリアの実業家との合弁を通じ、世界中で売られるようになり世界中に広まった。

[参考]

〔Clisien – ASEAN Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む

 

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