2020年10月28日 〔カンボジア〕
カンボジア国立銀行(中央銀行)が10月28日、デジタル通貨「バコン(Bakong)」の発行を開始した。自国通貨「リエル」と連動しており、スマートフォンのアプリを使い表示されるQRコードで支払いや送金ができる。中央銀行が発行するデジタル通貨(CBCD:Central Bank Digital Currency)」としてはバハマに続いて世界で2番目のこと。
カンボジアでは、1975年~79年のポル・ポト政権(クメール・ルージュ)が原始共産制を掲げ通貨「リエル」を廃止した歴史がある。その後1980年になって再び「リエル」が導入されたが国民からの信頼を得ることができず、その後大量に流入した米ドルが事実上の流通通貨となっている。現在でも「リエル」はお釣り以外ではあまり使われていない。
デジタル通貨「バコン(Bakong)」が普及すれば、自国通貨「リエル」の利用が増えると期待されている。
〔Clisien – ASEAN Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む○