タイ、若者に人気の元野党党首が不敬罪で告発

2021年1月21日 〔タイ〕

 タイ政府は1月20日、元野党党首で民主派の旗手として若者から人気のあるタナトーン氏を不敬罪の疑いで告発した。新型コロナウイルスのワクチン生産を巡る発言が王室を侮辱した疑いがあるという。

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 タナトーン氏は反軍政を訴え党首をつとめた「新未来党」は2019年の総選挙で第3党に躍進したが、同氏による党への融資が選挙違反にあたるとして憲法裁判所から解散命令を受けた。

 その後2020年3月に「前進党」を結成し2020年12月の地方選に望んだが、42県で擁立した首長候補は全敗した。また、52県で擁立した1000人超の議員候補についても、18県で55人が当選するにとどまった。

 タイでは、2020年11月末に王室系の製薬会社サイアム・バイオサイエンスが英アストラゼネカから新型コロナウイルスのワクチン製造技術移転を受け国内での独占生産権を得ているが、タナトーン氏はワクチン生産の経験を欠くこの企業が選ばれたことに疑問を呈していた。

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〔Clisien – ASEAN Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む

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