2021年2月15日 〔タイ〕
昨年より反体制デモが続くタイで2月13日夜、首都バンコクの王宮前で反体制デモ隊と警察が衝突し警察官やデモ参会者20人以上が負傷した。デモ隊は不敬罪で起訴され勾留中の4人の解放を求めている。
デモ隊は警備していた警官隊にペンキや発煙筒のようなものを投げつけ一時もみあいになった。デモ指導者によりデモ終了が宣言された後も一部が抗議活動を続けたため、警察官が強制排除をおこない少なくとも7人を逮捕した。
タイでは軍政の流れをくむ現プラユット政権の退陣を求めるほか、王室改革や不敬罪の撤廃なども訴え、2020年より大規模な反体制デモが続いている。
2020年12月には、同国内での新型コロナウイルス感染再拡大により集会が禁じられたため一大規模デモは一時的に控えられていたが、検察当局が2月9日にデモ隊の中心人物4人を不敬罪で起訴したため、再度街頭での抗議活動が活発になってきていた。
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〔Clisien – ASEAN Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む○