マレーシア与党連合の分裂へ

2021年3月29日 〔マレーシア〕

 マレーシアでムヒディン首相の「マレーシア統一プリブミ党(PPBM)」とともに与党連合を形成してきた「統一マレー国民組織(UMNO)」が3月28日の年次総会で、次期総選挙ではPPBMと共闘しない方針を明らかにした。解散・総選挙前にUMNOの閣僚が辞任する可能性もあり、その場合PPBMによる議会での過半数維持はきわどくなり求心力が下がる。

[PR]

 UMNOのザヒド総裁は3月28日の演説で、PPBMと共闘しない方針を強調し、長年提携関係にある華人系、インド系政党と次期総選挙での過半数確保を目指す考えを示した。

 地元メディアによるとPPBMのムヒディン氏も3月27日、UMNOが総選挙で全選挙区に候補者を立てるようならPPBMもそうしたいと述べていた。

 UMNOは2018年の政権交代までマレーシアで長期にわたって政権の中核を担ってきた政党で、現在も与党連合の中で最大の議席数をもつ。2020年3月に、ムヒディン氏を首相に推し与党連合に復帰した。

〔Clisien – ASEAN Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む

 

 

マレーシア与党連合の分裂へ はコメントを受け付けていません

分類 *news, マレーシア