ASEAN首脳会議からミャンマー国軍排除の可能性

2021年10月11日 〔ミャンマー〕

 クーデター後の混乱が続くミャンマー情勢の打開に向けて、東南アジア諸国連合(ASEAN)が特使派遣を決めミャンマー軍も受け入れで4月に合意した。しかしながら、半年近くたっても実現していない現状について、ASEANは今月下旬に予定されている首脳会議へのミャンマー国軍トップの参加を認めない可能性が出てきた。

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 ミャンマーへの特使派遣は今年4月に合意され、8月には議長国ブルネイのエルワン第2外相が特使に決まった。しかしながら、特使の受け入れで合意したはずのミャンマー国軍は、裁判中の人物との面会は認められないとして、アウン・サン・スー・チー氏との面会については拒否している。

 強硬姿勢を続けるミャンマー国軍に対して、ASEANは首脳会議にミン・アウン・フライン総司令官の出席を認めるべきか否かの検討を始めたようだ。10月4日の外相会議で、マレーシアのサイフディン外相は、ミャンマー国軍の非協力的な姿勢に失望したとして、首脳会議への総司令官参加は難しいと指摘している。また、特使となったエルワン氏も10月6日の記者会見で、ミャンマー国軍の首脳会議からの排除を真剣に話し合っていると話した。

 4月のASEAN首脳会議には総司令官が、そして外相会議には国軍が外相に任命したワナ・マウン・ルウィン氏が出席していた。

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〔Clisien – SEAsia Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む

 

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