2021年10月21日 〔ASEAN〕
東南アジア諸国連合(ASEAN)は、今月26日から開催される首脳会議へのミャンマー国軍関係者を招かないという決定をしたが、ASEANは「内政不干渉」や「全会一致」を原則としており、今回の決定には加盟国の間でも温度差があるようだ。
シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピンは、今回の決定についてASEANの信頼性を守るために必要な決定だったとしているが、タイ、カンボジア、ラオスは内政不干渉のASEANの原則を形骸化するものだと懸念する声も出ている。
今回のミャンマー国軍招かずの決定の背景には、10月26日から開催予定のASEAN首脳会議期間中に、日・米・中などが加わる東アジアサミットやASEANと域外国の個別会議が開かれるため、それらの国々など国際批判を避けたいというのがあるようだ。
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〔Clisien – SEAsia Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む○