東南アジア各国で外国人観光客受入再開の動き

2021年11月9日 〔タイ/シンガポール/インドネシア/マレーシア〕

 東南アジアの国々で、外国人観光客の受け入れ再開への動きが出始めている。

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 タイは、11月1日から新型コロナウイルスワクチンの接種完了、渡航前PCR検査による陰性証明、及び到着時の債権さと陰性け㏍あ判明までの一晩待機などを条件に、63ヶ国・地域からの入国者の隔離措置を免除した。日本も対象国に含まれている。

 シンガポールは9月から順次隔離なしの入国を認めはじめ、対象国を拡大してきており、11月15日には計13ヶ国となる。日本は含まれていない。

 インドネシアは10月中旬に、日本など19ヶ国からバリ島への国際線受け入れを再開した。また11月2日にはワクチン接種完了を条件に、全土で入国者の隔離期間をこれまでの5日間から3日間に短縮すると発表した。

 マレーシアは11月15日から観光地のランカウイ島に限り、ワクチンを接種した外国人を隔離なしで受け入れる。

 フィリピンは、マニラ首都圏で外出・移動制限措置が緩和されたことに伴い、同国の航空会社が運航再開や増便へと動いている。格安航空会社(LCC)「セブ・パシフィック航空」は11月5日、新型コロナウイルスワクチンの接種完了で半数以上の国内線が観光目的で利用できるようになっていると発表している。ボラカイ島やボホール州、カミギン島などの観光地への訪問もPCR検査の陰性証明の提出で可能となる。
 また、LCCの「エアアジア・フィリピン」は、ボラカイやセブなど9本の航路について、ワクチン接種を終えた人の観光目的での利用を再開している。さらに「フィリピン航空(PAL)」も11月はボラカイ島のカティクランと首都マニラなどを結ぶ便を運航すると発表している。

 カンボジアは首都プノンペンへのマレーシア・クアラルンプール、タイ・バンコクからの直行便が再開される。クアラルンプールからマレーシア航空便が11月19日から、バンコクからはバンコク・エアウェイズ便が12月1日からそれぞれ再開される。また、 カンボジアの航空会社2社が、首都プノンペンとタイ・バンコクを結ぶ路線の運行を再開すると発表した。プノンペンに拠点を置く中国系の「ランメイ航空」は11月13日からまた、「カンボジア・エアウェイズ」は11月17日、21日、23日に往復便を運航する。

 ベトナムは、南部のリゾート地フーコック島への外国人観光客の受け入れを11月20日から試験的に開始することを10月21日に決定している。ベトナム政府が承認した国・地域のワクチン接種証明書(ワクチン・パスポート)を提示することを条件に、観光客受入規制を緩和する。また、ホーチミン市の観光局は12月に試験的に海外からの観光客受け入れを再開する。今月に再開される予定の観光地5カ所と同様に、入国後の隔離なしで観光ツアーに参加できるようにする方針で、来年1月からはより規制を緩める予定。

 

〔Clisien – SEAsia Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む

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