2022年8月16日 〔ミャンマー〕
ミャンマーの裁判所は8月15日、国軍がクーデターにより拘束したアウンサンスーチー氏に対して、汚職防止法違反4件について合計禁錮6年の有罪判決を言い渡した。これまでに出た判決による刑と合せた刑期17年となる。
今回判決が出たのは、スーチー氏が設立した慈善団体「ドーキンチー財団」に関連した4件。この財団の名称は、すでに亡くなっているスーチー氏の母親に由来し、2012年に設立されている。スーチー氏が国家顧問として在職中に、同財団の土地の取得に関して便宜を図ったとされるほか、財団への寄付金を流用したなどの容疑。
スーチー氏は、2021年2月のクーデター以降、汚職防止法、刑法、国家機密法、自然災害管理法などで19件の罪で起訴されている。これまでに6件で有罪判決を受け、国軍側による刑期短縮分を差し引いて合計11年の計となっていた。
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〔Clisien – SEAsia Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む○