ベトナムと米国にとって歴史的な一幕が開きました。ベトナムの最高指導者としてベトナム戦争後初めて米国を訪問したグエン・フー・チョン共産党書記長が7月7日、米国ホワイトハウスでオバマ米大統領と会談しました。ベトナム戦争が終結した1975年から40年、ベトナムと米国の国交正常化の1995年から20年たった今年、ベトナムと米国の新しい関係が始まりました。
報道によると、今回の両首脳の会談をより望んだのはベトナムの方のようです。その背景には同国が4年ぶりに貿易赤字になりそうな状況と、南シナ海に関する中国との対立があるようです。米国が主導する環太平洋経済連携協定(TPP)を基軸に輸出を拡大したいという思いと、南シナ海問題で米国を味方につけておきたいという思惑がベトナムにはあったようです。
どうのような背景があったにしろ、両国にとって新しい時代を築いていくための一歩であることは間違いないようです。
〔参考〕 ベトナムの最高指導者は共産党書記長で、国家主席である大統領は党序列2位。
〔ASEAN News Clips 編集部〕 2105年7月9日
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