〔コラム〕シンガポール独立50周年  (SG50 )②

 今年のシンガポールはかなり前から「独立50周年」の盛り上がりを見せていました。いたるところで目にする「SG50」のロゴ。道路の垂れ幕だけでなく、店舗も商品もこの「SG50」が付いています。

 8月9日の独立記念日(ナショナル・デー)はパレードを中心にいろんなイベントで盛り上がりました。何しろおめでたい日です。そんな日にあやかろうということでしょうか、8月9日にシンガポールで誕生した子供の数は129人で、昨年の独立記念日に生まれた91人より42%を多かったそうです。シンガポールのグレース・フー首相府相(人口問題担当)がフェイスブックで明らかにしたそうです。

 同氏は、830床を誇るシンガポール随一の女性と子供のための病院「KK Women’s and Children’s Hospital」を訪問し、8月9日になった瞬間に誕生した新生児2人に直接ギフトセットを渡したそうです。

 

 今年の独立記念日は日曜日だったため、月曜日の8月10日は振替休日なのですが、50周年を祝うために政府は8月7日の金曜日も祝日としました。この4日間の休日のおかげか、SG50関連行事に参加した住民は170万人余りにも上ったそうです。シンガポールの人口約550万人のシンガポールですが、その内シンガポール人や永住者は約390万人程度と言われています。

 独立記念日当日は都市鉄道のMRTと公共バスは無料となりました。MRTの駅の改札では、いつもは乗車カードをタッチするところに「FREE TRAVEL TODAY」「NO NEED TO TAP CARD」「PLEASE WALK THROUGH」との紙が貼られていました。

 シンガポールの独立記念日のパレードは、1965年の独立の翌年から続けられています。その第1回パレードでは、当時のリー・クアンユー首相が自らリハーサルを取り仕切ったとのことです。

 マレーシアから切り離された小国シンガポールが、資源も何もない中でここまで成長した姿は、敗戦国日本の戦後の経済成長同様、誰もが予測できたことではなかったでしょう。

 SG50の様子を垣間見てください。SG50 Official Site

 

〔エムニド・リサーチャー 仁藤誠人〕 2105年8日11日 


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