〔コラム〕各国のタクシー事情

 先日、日本のテレビ番組で「タクシーのサービスが良い国」というのを世界37ヶ国でアンケートを取った結果のランキングをやっていました。

 当然のことながら、日本が第1位。

 日本に住んでいるとあたりまえになっていて気が付かないことかもしれませんが、まずは料金メーターががあって支払はそこに表示されている金額でいい、というのは世界の国ではそうありません。

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 欧米ではメーター料金以外にチップなるものをかなりの金額支払うのが当然になっていますし、東南アジアの国でも、メーター料金以外にいろいろとプラスされることがあり、その辺の事情をよく分からない外国人は、言われたまま支払うしかないのが現状です。

 メーター料金にプラスされるのは国によっていろいろですが、空港から乗るといくらかプラスになるという国は結構あるようです。そして、荷物をトランクに積むといくら、3人以上で乗るといくら・・・・と、メーターにはでない料金がプラスされます。

 さて、このテレビ番組の「タクシーのサービス」ラインキングの2位はシンガポールでした。確かにシンガポールのタクシーは他の東南アジアのタクシーに比べてまず車が新しくて気持ちいいです。そして、全てのタクシーに料金メーターがついていてそこに表示された通り支払えばいいので分かりやすいです。お釣りもきちんとくれます。空港から乗った場合など追加料金がありますが、それも他国に比べれば安心して支払えます。

 追加料金については、「Singapore Nave」に詳しく書かれていいるのでご参照ください。

 

 その他の東南アジアの国ではどうでしょうか。

 まずはお隣の国のマレーシア。最近は少し新しい車も増えてきたようですが、多くはかなり古くて乗り心地の÷タクシーがまだまだ多いと思います。一応料金メーターがあるのですが、やっぱり乗車時に料金交渉がいる場合も多く、けっこう疲れます。

 インドネシアでは、ジャカルタなどの都会であれば道路でもタクシーを捕まえることはできますし、ショッピングモールなどには必ずタクシー乗り場があり、まず不自由しません。一応メーター制。いろいろなタクシー会社があるのですが、外国人でも安心して乗れるのは「ブルーバード」と呼ばれる会社のタクシーでしょう。地元の人たちもそう言っています。後は同じグループ系の何種類か。

 ベトナムのホーチミンでタクシーは大丈夫。ただ英語が通じないのと、地図が読めないのとで行先を伝えるのは結構苦労します。行先を伝えるには地図を見せるより、目印になるビルか住所を伝えた方がいいようです。ちなみに外国人でも安心と言われているのが、VINASUN(ビナサン)とMAI LINH(マイリン)です。

 さて、シンガポールやマレーシアに並んで経済成長してきたタイですが、バンコクには当然タクシーは走っているのですが、よほどのことがないとタクシーには乗りません。
 東南アジア名物の「トゥクトゥク」という三輪車やバイクで客席を引いたタイプの乗り物やバイクの後ろ座席にのるバイクタクシーを使うことが多くなると思います。これは料金の違いもあるのですが、地元の人たちも「タクシーは危険なので、できるだけ乗らない。乗らなければならないときでも一人では乗らず、二人以上で乗る。男でも一人で乗るのはやめた方がいい」と言っています。
 どこまで危険なのか分かりませんが、自分も空港からホテル、ホテルから空港以外にはタクシーを使うことはありませんでした。確かにタクシーだと万が一の時でも車から逃げ出すことは難しいですが、それ以外ならドアがないので危ないと思ったら逃げ出せるので平気ですね。

 ミャンマーのヤンゴンでは料金交渉制なので、毎回乗る前に料金を交渉しますが、何回か乗ると相場がわかるので、そう難しくはありません。比較的安心だと思います。

 仕事でも観光でも海外ではまず移動手段をどうするか考える必要があります。電車や地下鉄が頻繁に走り、駅もきめ細かくさる日本の都会の暮らしに慣れすぎている人は注意が必要です。

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EmNidoリサーチ
仁藤誠人  2015年9月27日 


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