盆栽は日本固有の文化だと思っていたら、ベトナムでも盆栽が盛んだということを知っていましたか?
ベトナムの盆栽は「ホンノンボ」と呼ばれ、鑑賞用の岩や石を中心にして陶製のミニチュアを並べたり、草木を配したりするそうです。ベトナムの旧正月「テト」には盆栽がつきもののようで、テトの前になると盆栽市が出るようです。
先ほど盆栽は日本文化と書きましたが、もともとは中国の「盆景」として少なくとも2500年前に樹木を鉢に植えた育てる文化があったと言われています。中国文化の影響を受けたのは日本だけでなく、ベトナムも同じことでしょう。大陸続きである分、ベトナムの方がより中国の影響を受けていると言えます。
話は戻って、このベトナム盆栽「ホンノンボ」で重要なのは岩や大きな石です。ニンビンという町で盆栽用の岩が良く採れるようで、突起や穴が多いのが特徴だそうです。盆栽では、これら特徴的な形をした岩を島に見立て、水を張った鉢の中に据え、樹木や陶製のミニチュアを飾って世界を作り出すのです。
ベトナム盆栽をお見せしたいのですが、手元の写真がないため、公表されている写真へのリンクをあげておきます。
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EmNidoリサーチ
仁藤誠人 2015年10月8日
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