2015年末、東南アジア諸国連合(ASEAN)が時間をかけて準備してきた「ASEAN経済共同体(AEC)」がいよいよ発足される予定です。その時点ではまだ未完成の部分が多く残るだろうと言われながらも、ASEAN諸国がこれから世界経済の中でその存在を示していくための歴史的な一歩となることでしょう。
「ASEAN経済共同体(AEC)」発足までの足取りを今後まとめていきたいと思います。
※ AEC: ASEAN Economic Community
AEC関連最新 News Clips
ASEAN経済共同体(AEC)は12月31日発足
2015年11月23日 〔ASEAN〕 東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟10カ国の首脳が11月22日、マレーシアのクアラルンプールで「ASEAN経済共同体(AEC)」を12月31日に発足させると宣言しました。また、こ … continue reading →
ASEAN経済共同体(AEC)進捗状況、サービス分野の自由化に遅れ
東南アジア諸国連合(ASEAN)経済共同体(AEC)の発足が今年末に予定されており、そこに向けての議論・調整が活発になってきています。
ASEAN経済相会議が終了
マレーシアの首都九アラルンプールで開催されていた東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟10カ国の経済相関連会議が8月25日、4日間の会期を終了しました。 今年末に発足する予定のASEAN経済共同体(AEC)を前に関税障壁 … continue reading →
ASEAN経済相会合が開幕 AECに向けての作業加速を確認
東南アジア諸国連合(ASEAN)経済相会合が8月22日にマレーシア・クアラルンプールで開幕しました。年末発足予定の「ASEAN経済共同体(AEC)」に関する作業を加速させることを確認したようです。 AECは欧州連合(E … continue reading →
ASEAN経済共同体(AEC)発足への道のり
1967年 |
インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイの5か国でASEAN設立宣言 |
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1976年 |
第1回ASEAN首脳会議、東南アジア友好協力条約とASEAN協和宣言を採択 |
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1977年 |
第1回日本・ASEAN首脳会議 |
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1984年 |
ブルネイがASEAN加盟 |
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1992年 |
ASEAN自由貿易地域(AFTA)の創設を採択、地域関税の段階的撤廃で合意 |
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1995年 |
ベトナムがASEAN加盟 |
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1997年 |
ラオス、ミャンマーがASEAN加盟。政治、経済などで包括協力を目的としてASEANビジョン2020を採択 |
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1999年 |
カンボジアがASEAN加盟 |
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2003年 |
2020年までの「東南アジア経済共同体(AEC)」創設を合意 |
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2006年 |
AECの実現時期を5年間前倒しで合意 |
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2007年 |
域内最高規範となるASEAN憲章に調印。2015年までのAECブループリント(工程表)を採択 |
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2008年 |
ASEAN憲章が発効 |
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2010年 |
AFTAに基づき、先行加盟6カ国間で関税をほぼ撤廃 |
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2015年 |
AEC発足(予定) |
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2018年 |
域内関税の全面撤廃が完了(予定) |