◇「ベジタリアンの種類」と「コーシャ」

 宗教や民族、文化によって「食」に制限がある場合がある。

 イスラム教徒は「ハラル食品」と呼ばれるイスラム教で許された食材・調理方法による料理でなければ口にできないことは最近日本でも知られてきたが、ユダヤ教の「コーシャン」もあれば、インドではヒンズー教を中心に3割が「ベジタリアン」と言われる。そのベジタリアンといっても以下のような分類があるので意識すべき。

○ベジタリアン

 野菜 卵  乳製品魚介類肉  
ビーガン××××
オボ・ベジタリアン×××
ラクト・ベジタリアン×××
ラクト・オボ・ビジタリアン××

 

〔参考情報〕

  • ビーガン対応のラーメンを出す店「ソラノイロ・NIPPON」(JR東京駅地下東京駅一番街)
  • ビーガン対応ハンバーガーを出す店「ベアバーガー」(東京・自由が丘)

○コーシャ(コシェル)

 世界に1200万人 ほどいると言われるユダヤ教徒の決まり。ユダヤ教徒のコーシャへの姿勢は人それぞれ。人によっては「肉を使わない野菜と魚の料理店なら受け入れる。目の前で調理する寿司店などは入りやすい」と言われている。

 コーシャの主な決まりの一部は以下のとおり。

・肉で食べていいのは、ひづめが分かれ反すうする動物のみ。豚はだめ。
・ヒレとウロコのある魚介類のみOKで、イカやタコ、エビ、貝はだめ。
・乳製品と肉を一緒に料理してはいけない。
・レストランの調理場はラビが監修する必要がある。

 日本にあるコーシャ認定団体は「コシェルジャパン」。

〔参考情報〕

  • コーシャ認定の店「キングファラフェル」(東京・南麻布)
  • コーシャ認定の日本酒「梵」(加藤吉平商店:福井県鯖江市)

 

※日経MJ(2015年8月14日)の記事を参考にした。