味の素のプレスリリース(2001年1月6日)
2001年1月6日
インドネシアにおけるハラール問題について
味の素株式会社
インドネシア味の素㈱で製造している"AJI-NO-MOTO"につき、ハ
ラール不適合との指摘があり、当局より製品の市場からの回収の指
示がありました。
尚、この件で当社社員が現地警察に身柄を拘束されているという
状況が起こっています。
この件についての弊社の見解は、以下の通りです。
① 2000年9月インドネシアで、ハラールの認証更新時のハラール
委員会の査察においてグルタミン酸ソーダ生産のための菌の保
存用培地に、豚由来の酵素を触媒として作られた大豆蛋白分解
物質が一部使用されていることが指摘されました。
インドネシア味の素㈱では、グルタミン酸ソーダを生産する上
において、主原料及び副原料については、ハラールの重要性を
十分に認識し、ハラール違反になる物質は一切使用しておりま
せん。
グルタミン酸ソーダは、発酵により生産されますが、発酵に発
酵菌を使用しています。
今回指摘されたのは、発酵菌の保存用の培地の一部の栄養源と
して使用している外部より購入した大豆蛋白分解物質が、その
製造過程において触媒として豚由来の分解酵素を使っていたと
いうことです。
尚、最終製品としての"AJI-NO-MOTO"には全く含まれておりませ
ん。
② インドネシア食品医薬局としても、最終製品には豚由来の物質
は含まれていないとの声明を発表していますが、ハラール委員会
が当該大豆蛋白分解物質使用は、ハラール上適切でないと判断し
たため、同局から回収の指示が出され、これに従う事に致しまし
た。
③ 同社はすでに2000年11月に豆濃培地への切り替えを行っており
、食品医薬局及びハラール委員会からは、ハラール上何ら問題な
いとの見解をいただいています。
④ 何れにしましても、このような状況になりましたことはまこと
に遺憾でありますが、当社としましては現地当局に協力し、いち
早くお客様に安心してお使いいただけるよう努めて参ります。
以上