エムニド・レポート

0001 マハティール92歳の挑戦 (2020.7.6)

 マハティール・ビン・モハメド(※以下敬称略)はマレーシアの繁栄を築き上げた中心人物だった。第4代首相として1981年から22年間、政治のトップにあった。“開発独裁”と言われてもしかたないような剛腕でマレーシアの発展への道を指揮し続けた。
 そのマハティールが首相を退任してから15年たった2018年、92歳という高齢で首相への復帰を求めて総選挙に立候補した。その時パートナーとして力を借りたのは首相時代に罷免追放したアンワル・イブラヒムだった。
 2018年総選挙で首相に返り咲き、初めての政権交代を実現させた。そして勝負をかけた首相辞任。マハティールとアンワルという二人の人物を軸に事実をまとめてみた。


 

0002 シンガポールの選挙制度と2020年総選挙 (2020.7.12)

  シンガポールで2020年総選挙が行われた。独立以来、安定多数を確保し続けている「人民行動党(PAP)」が今回の選挙でも大勝した。しかしながら野党支持者も増えてきている。 
 マレーシアから独立した小国が世界の先進国の仲間入りをするためには不可欠だったと思われるリー・クアンユー初代首相による“開発独裁”。そのリー・クアンユー政権の政策実現を可能にしてきた“絶対与党”の「人民行動党(PAP)」。
 シンガポールの選挙制度と今回の総選挙を通してシンガポールについて少し理解を深めたい。


 

0003 ミャンマー総選挙 ~結果とその背後にある不安~ (2020.11.30)

 ミャンマーは2020年11月8日に総選挙の投票日を迎えた。前回の2015年総選挙でアウン・サン・スー・チー氏他民主化を求める人々が軍政を倒して大勝した。あれから5年間、スー・チー国家顧問率いる与党「国民民主連盟(NLD)」の政策実行力に疑問を持つ声もささやかれていたが、フタをあけてみれば、与党NLDが前回より議席数を増やす結果となった。今回の選挙結果と、その背後にある不安要素についてまとめる。


 

 

〔EmNidoレポート(旧版)〕

No.00001 : 2014年インドネシア大統領選挙関連基本情報(2014年7月10日)

 2014年7月9日は5年に一度の大統領選挙が行われた。大統領は約1億9千万人の有権者による直接選挙で選ばれる。今回の大統領選挙を理解するための基本情報をまとめたレポート。(PDF

No. 00002 : タイ・インラック政権崩壊の背景(2015年2月9日)

 2011年8月8日に誕生したタイで初めての女性首相インラック・チナワットの率いるインラック政権は2013年10月ごろから不安定になり、2014年5月7日に憲法裁判所の判決により失職。その後タイは戒厳令が発令され、5月22日にはクーデター勃発。その背景について事実関係をまとめたレポート。(PDF