日本を訪れる外国人観光客が増えています。政府のテコ入れもあるのでしょうが、円安による割安感もあるようです。
ところで、外国人にとって日本の観光地は京都や東京、大阪だけではありません。日本訪問が初めての人たちは、まずこれらの世界的に有名な観光地や都市部を訪れるのでしょうが、そこにあるのはそれぞれの国の都市とあまり変わらぬ風景です。
そこで、地方を訪れる観光客が増えているようです。
最近タイ人が多く訪れる場所として、北海道の歌登と佐賀県があります。
歌登は外国人に人気の北海道にあるとは言え、札幌から200キロメートル以上離れたところにあります。そんな歌登が人気になったのは、この地のホテル「うたのぼりグリーンパークホテル」の取り組みがあったからです。ここに行けば日本のすべてが体験できるということで、タイ人にとっては人気の観光ルートになったのです。
詳しくは、こちらをご覧ください。
そして、もう一か所「全国都道府県 魅力度ランキング 2015」で46位の佐賀県がタイ人観光客の人気スポットになっています。
佐賀県がタイの映画ロケの誘致を進めてきた結果、タイの映画の舞台が佐賀県となり、そのロケ地を巡るタイ人観光客が現れ、佐賀を訪問するタイ人の数が急造したようです。日本三大稲荷神社の一つに数えられる鹿島市の祐徳稲荷神社にもタイ人が数多く訪れ、タイ語で書かれた絵馬も数多く見受けられるとか。
世界各地、都市部の様子はどの国でも大きな違いはなくなってきています。外国人にとって日本の魅力は、都市部ではなく日本らしさの残っている地方にこそあるのかもしれません。
2016年1月9日
仁藤誠人
〔参考〕