分類: ◇連載:「インドネシアの生活風景」

(連載)「インドネシアの生活風景」(30)

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(30)アチェ地方のイスラム信者の祝い事 「ムガン」
                      (Lily Fatma)

 イスラム信者の人々は、断食が明けた後の祝日は全体で統一したお祝いのし方をしますが、こちらスマトラの最北部のアチェ地方ではまたちょっと違っています。

 一般にはハリ・ラヤ(約一ヶ月の断食・ラマダーンが終わってからの祝日)に家族全員でモスクの礼拝に行ったり、親族、ムスリム同士の挨拶訪問がありますが、アチェの人たちはムガンといって断食明け一週間前にもうすでに家族全員忙しく立ち回ります。特に女性たちが台所でいろいろなご馳走を作ります。

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(連載)「インドネシアの生活風景」(29)

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(29)メダンお掃除クラブ 一周年記念 盛大に!
                      (Lily Fatma)

(※この記事は2015年11月に執筆していただいた原稿です:編集部注)

Lily29-04 早いもので昨年11月09日に結成したメダンお掃除クラブまる一年立ちました。やっと歩き出した赤ちゃんと同じですが、私たちにとっては一年も継続したということは正直いって驚いています。

 記念すべき日なのでボランティアのみんなと相談して、当日の活動にはお掃除はもちろん、踊りや歌ができる高校生や大学生たちにパフォーマンスしてもらうことになりました。会長の角田さんはお好み焼きの材料を持って、そこでみんなと作り、私は焼きそばや果物を持って来ることにしました。

 ささやかでも、若い人たちが喜んでくれたらそれで充分だと思います。

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(連載)「インドネシアの生活風景」(28)

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(28)インドネシアにいてインドに接する
                      (Lily Fatma)

 

 北スマトラ州には外からの人種、例えば中国系、アラブ系、オランダ系そしてインド系の民族が多く住んでいます。特にインド系の人たちは三世紀にはすでに商業の目的だけでなく、ヒンズーの教えを広めるためにこちらへ訪れてきました。今回はインドネシアにいてインドに接するというテーマで書いてみました。

180124_shri1 一番最初のヒンズー寺院は1884年、インドのタミール族が建てた、シャリ・マリアマンという寺院です。この寺院はメダンでも中心街にあって、周りにはインド系の人たちによって経営されている商店やレストランが集まっています。
それが理由なのか、寺院とその辺りは以前はカンポン・クリン(カンポンは村、クリンはタミール族の別名で黒い肌の人種)という名称がありましたが、現在はカンポン・マドラスという名に変わりました。 …もっと読む

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(連載)「インドネシアの生活風景」(27)

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(27)インドネシアの子どもたちの伝統的遊び 遊戯
                      (Lily Fatma)

 日本では子どもたちは昔の遊び、「とうりゃんせ」や「籠の中の鳥」のような遊びをしていますか。
 インドネシアではまだまだそういう遊びは残っています。でも近代普及している携帯電話でのゲームやビデオゲームなどに押され気味でめったに昔の遊びをしている子どもたちを見かけません。又モールなどにあるゲームセンターなどに設置されている乗り物なで遊ぶことが多いようです。 …もっと読む

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(連載)「インドネシアの生活風景」(26)

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(26)日イの架け橋となることを願って!
        北スマトラ日本兵の子孫たち (Lily Fatma)

 

 メダン市及びその近辺にはインドネシア独立達成のために多くの力を与えてくれた元日本兵の子孫がたくさん存在しています。独立のために共に戦ってくれた日本兵の祖父、父を持つ彼らはお互いの絆を強めるために1979年08月09日に「ヤヤサン・ワルガ・プルサバタン」(福祉友の会)という集まり会を設立しました。正式に国に登録されたのは1979年07月14日です。lily 26-01

 今回はその福祉友の会メダン支部会長の梅田治男さんにお話を伺いました。

 

 

 

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(連載)「インドネシアの生活風景」(25)

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(25)流しのお兄さん  (Lily Fatma)

 インドネシアでは、夜間歩道などに出している小さな食堂、簡素なレストランなどに入って、何曲か歌って、お金を稼いでいる若い人たちがたくさんいます。日本では流しと言っているんでしょうか。今回はその流しのお兄さんたちのことについてお話します。

Lily-san 25-05

 

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(連載)「インドネシアの生活風景」(24)

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(24)インドネシアのお産婆さん  (Lily Fatma)

 日本ではもう助産婦(昔はお産婆さんといっていたようですね)という職業はないかもしれませんが、こちらでは特にまだ地方などに行くと、まだ残っています。大きな都市や町では大病院があって産婦人科の医者や医学的な証書を持っている助産婦がたくさんいますが、ちょっと田舎に行くとまだまだ足りません。そこで免許を所有している助産婦の代わりに経験だけを頼りにしている助産婦さんが活躍します。 …もっと読む

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(連載)「インドネシアの生活風景」(23)

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(23)ジャワ民族伝統慣習・始めてのお産が無事、そして順調であるように
                   (Lily Fatma)

 

 インドネシアはたくさんの民族から成り立っている国です。それぞれの民族にはあらゆる慣わしやしきたりがありますが、今回はジャワ民族の妊婦が無事にお産できるよう家族や親族が協力し合って行う伝統的な儀式を紹介します。nujuh+bulanan

 この儀式は妊娠3ヶ月と7ヶ月に行われます。

 まず3ヶ月目のときは、正式な儀式はありません。3ヶ月目のとき、魂が胎児に宿ると信じられていて、胎児が順調に育つよう家族で祈りをあげます。

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(連載)「インドネシアの生活風景」(22)

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(22)トバ湖サモシール島までのフェリー舵取りのお兄さん
                   (Lily Fatma)

 東南アジア最大のカルデラ湖をご存知ですか。北スマトラにあるトバ湖は面積1,256平方メートル、海抜900メートル、深さ400メートル、世界で一番高所にある湖です。インドネシアでは最大規模の湖です。●Indonesia Life style 22 (7)
 湖の中央にはサモシールというシンガポールがすっぽり入るくらいだと言われている島があります。そのトバ湖の辺にある町、パラパットからサモシール島までの往復フェリーについてお話します。

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(連載)「インドネシアの生活風景」(21)

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(21)インドネシアのもち米料理「ナシ・ルマン」
                   (Lily Fatma)

  ご飯やもち米から作られるインドネシア料理はたくさん種類がありますが、今回は北スラウェシ(セレベス島)地方由来のナシ・ルマンをご紹介します。今ではインドネシア全国に広まって、その地域独特のルマンが作られています。

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 元々は何か祝い事や慣習行事の際などに出される食べ物でした。でも今は一年中一般にお店や道路の脇で売られています。材料はもち米、ココナッツ油(サンタン)、塩少々、パンダンの葉(Pandanus leaves、香り用)、直径7センチほどの青竹、バナナの若い葉、リディという椰子の葉から作られる楊枝のようなもの。(バナナの葉で包まれたルマンの端を留めるために使う) …もっと読む

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(連載)「インドネシアの生活風景」     (20)メダンの床屋さん

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 今回はメダンの町の小さなお店で床屋さんをしているカリスさん(35歳)を紹介します。ホテルの中にあるバーバーショップとか高級な床屋さんとちがって街角にある小さな床屋さんです。床屋のお店も自分のものじゃなくて、同じところで働いている2,3人の散髪屋さんと一緒に毎月借り賃を所有者に支払います。

インドネシアの生活風景20-01
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(連載)「インドネシアの生活風景」   (19)中部アチェ山奥 野菜売りの実直お兄さん

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中部アチェの州都、タケゴンより20キロほど離れているジャムール・ダリン・ルシップという村で野菜などをバイクで売り歩いているクスマさんをご紹介します。●IMG_2850
クスマさんは25歳の青年で、この商売をしてからまだ8ヶ月です。
毎朝野菜や魚などをタケゴンまで買出しに出かけます。山地なので、道は険しく、坂は多いし、気温は平均20度から23度で寒いくらいですが、なんのその、毎日一生懸命働いています。 >続きはこちら

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