日本のバスケットボール男子の「Bリーグ」が今年の秋から始まるシーズンで「アジア枠」を採用します。この「アジア枠」とは、中国、韓国、フィリピン、台湾、そしてインドネシアの国籍の選手が、他の外国籍の選手2人と同時にコートに立つことができる特別枠制度です。
東南アジアではフィリピンとインドネシアがその対象となっています。このフィリピンという国、実はバスケットボールは国技と言って言いほどの人気スポーツです。そして世界ランキングも31位と、日本の40位よりはかなり上の成績となっています。
バスケットボールが人気の国と言えばアメリカでしょう。今では日本から八村塁(はちむら るい)選手の参加によりバスケットボールファンでない人たちにとっても気になる存在となった米プロバスケットボールリーグNBAがあります。そのアメリカでバスケットボールが誕生したのは1891年と言われています。
その直後といってもいい1898年、アメリカがフィリピンを植民地化しました。それから1946年までアメリカによる植民地時代が続きます。フィリピンのバスケットボール人気は、なんといってもこの影響が大きいでしょう。
フィリピンにバスケットボールが伝わったのは1910年だそうです。そして1975年にはフィリピンでもプロリーグの「PBA」が誕生しています。なんとこれはアメリカについて世界で2番目のプロリーグだそうです。
ところで、2023年に開催が予定されている「男子バスケットボール・ワールドカップ2023」では、予選ラウンドが日本、インドネシア、フィリピンの3ヶ国で開催される予定です。そして決勝ラウンドはフィリピンのマニラで開催されます。
これからしばらく、バスケットボールが注目される時期が続きますね。
ちなみに、FIBA(国際バスケットボール連盟)による東南アジア各国の男子バスケットボールの世界ランキングは以下のとおりです。
国名 | 順位 |
フィリピン | 31 |
インドネシア | 92 |
タイ | 99 |
シンガポール | 110 |
マレーシア | 121 |
ベトナム | 145 |
ブルネイ | 156 |
ミャンマー | 164 |
(参考)日本 | 40 |
(出典: FIBA WORLD RANKING (3 Mar 2020))
2020年7月2日
仁藤誠人