タイ・プミポン国王が即位70周年。在位世界最長

2016年6月10日 〔タイ〕

 タイのプミポン国王(88)は6月9日、即位70周年を迎えた。在位期間は現役の国家元首で最も長い。9日には、首都バンコクなどで祝賀行事が開かれた。国王のシンボルカラーである黄色のシャツを着た市民が街にあふれた。在位70周年を記念して70バーツ紙幣も発行された。

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 プミポン国王(プーミポンアドゥンラヤデート王)は「国父」として多くの国民から敬愛されている。称号は「ラーマ9世」。18歳で即位した国王は地方を訪れ農村開発などに力を入れた。クーデターが繰り返されるタイだが、そのたびに国の混乱を納めるための調停役となっている。

 街や学校、会社などではプミポン国王の肖像を良く見かける。生まれた日が月曜日だったということで、月曜日にはシンボルカラーの黄色のシャツを着て敬意を表する国民を見かける。映画館や劇場では上映、開演前に国王の肖像が映し出され王室賛歌が流れ、全員起立する。空港やバスターミナルなどの公共施設では毎日8時と18時に王室賛歌が流れ、通行人はいったん立ち上がり不動の姿勢をとる。

 タイには「王室不敬罪」を問う法律がある。国民にとって国王に敬意を払うのはあたりまえ以前のことなので、王室不敬罪に問われる可能性のあるのは多くの場合外国人かもしれない。

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〔Clisien ASEAN News Clips 編集部〕 


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