タイのプミポン国王(88)の容体依然不安定

2016年10月13日 〔タイ〕

 タイ王室事務局(The Royal Household Bureau)は10月12日、タイ・バンコクで入院中のラーマ9世プミポン国王(88)の容体が依然として不安定であると伝えている。

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 今月に入り国王の容体が芳しくないことを伝える王室事務局に声明が続いている。タイの国民にとって国王は特別な存在であり、「クン・ポー(お父様)」と呼ばれて親しまれている。国王の誕生日である12月5日は毎年国民が盛大にお祝いしており、その日はタイの「父の日」にもなっている。

 街や学校、会社などではプミポン国王の肖像を良く見かける。生まれた日が月曜日だったということで、月曜日にはシンボルカラーの黄色のシャツを着て敬意を表する国民を見かける。映画館や劇場では上映、開演前に国王の肖像が映し出され王室賛歌が流れ、全員起立する。空港やバスターミナルなどの公共施設では毎日8時と18時に王室賛歌が流れ、通行人はいったん立ち上がり不動の姿勢をとる。また、タイには「王室不敬罪」を問う法律もある。

  国民からの人気だけでなく、国を治める際にも重要な存在となっており、国の混乱をおさめる際には必ず重要な役割を果たしている。軍部によるクーデターでさえも国王に許しを求めるのが通例となっている。

 チャクリー王朝代9代となるラーマ9世プミポン国王(プーミポン・アドゥンヤデート王: The King Bhumibol Adulyadej)は、2016年6月9日に即位70周年を迎えた。在位期間は現役の国家元首で最も長い。

 

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〔Clisien – ASEAN Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む

 

 

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