2016年10月17日 〔タイ〕
タイのプミポン国王(88)が入院先のバンコクの病院で亡くなった10月13日以降、黒い服を着て喪に服する人が街にあふれている。また、黒い衣服を買い求める人たちが店で行列を作る姿も見受けられる。
プミポン国王は国情の安定のために重要な役割を果たしていただけでなく、「国父」として国民から長く慕われてきた。そのため、入院中の国王の容体が芳しくないことを伝えられると多くの人たちが自らの意思で回復を祈り、そして残念ながら死去してしまった今は、自らの意思で喪に服している。
国王が死去した後も、企業や商店は通常通り営業を行っているところが多いが、働く人たちは黒を基調とした衣服を着用している。
プラユット暫定首相は1年間を喪に服す期間とすると国民に伝えており、いろいろな活動が自粛される可能性が出ているが、タイ国観光庁(TAT)は10月15日、タイ観光旅行をこれまで通り実施して欲しい旨の発表をしている。ただし、喪に服している期間であるため、礼節をもった衣服での行動を行って欲しいとしている。
一般市民は10月14日より30日間、公務員や国営企業職員は1年間、服喪期間として黒い服の着用が求められているようだ。
〔参考〕
〔関連記事〕
〔Clisien – ASEAN Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む○